クレジットカード申込み時の審査

クレジットカード決済は信用取引の為、肩代わりしたお金が返済日に戻ってくるか?を基本理念として審査が行われます。具体的には、返済できる経済力(返済能力)、貸し借りについての認知能力(返済資質)、保有資産の有無(担保)を総合的に見て申込者の個人情報が審査される事となります。
ただし、保有資産は沢山あるに越したことはありませんが、何も無いからといっても審査に通らない訳ではありません。最も重要視されるのは返済能力と返済資質で、一方の評価が高くても残りの一方の評価が著しく低い場合は必然的に厳しい審査になります。
クレジットカード発行会社は大きく分けると、銀行系・信販系・流通系・消費者金融系の4つに分類され、それぞれ審査基準が異なります。一般的には銀行系の審査が最も厳しいとされ、信販系・流通系・消費者金融系の順に緩くなっているようです。
しかし発行時の審査は、系統に関わらず幾つかの段階を踏んで行われます。
最初に、申込み書に記載された属性に基づき項目別にスコアリングします。これは人の目ではなく、コンピュータで自動的に行われるのが一般的なようです。なお属性とは、申込者の信用情報のランクの事で、勤務先・勤続年数・雇用形態・年収といった職業(安定所得)に関する事と、年齢・居住形態・居住年数・家族構成と固定電話の有無など、個人または家族の所在についての事です。
次に、申込みしたクレジットカード発行会社内部で、過去にも申込み審査をしていないか、もしくは発行しているカードが無いかを照会し、発行カードがある場合は事故情報(遅延情報)の有無について確認されます。
また、他社での借入状況・入金状況・事故情報や、他社クレジットカードの所有枚数、多重申込みの有無なども外部の個人信用情報機関で照会します。
そして、勤務先か自宅、もしくは両方に電話にて本人確認を行います。
これだけの段階を踏んで、申込みした各クレジットカード発行会社に設けられた基準をクリアすると、晴れてカードが郵送されて来ます。

クレジットカードの申込み時の注意点

申込み時の審査でも触れましたが、クレジットカードの申込みをすると外部の個人信用情報機関に申込者の属性(信用度)を照会します。ここで照会できる情報は、氏名・住所・生年月日・勤務先・契約中のクレジットカードの与信枠(利用極度額)・利用残高・支払い情報・事故情報などがあり、更に過去のクレジットカード申込み履歴も記載されています。これはクレジットカードの発行の有無に関わらず記載されています。あまりに申込み履歴が多いと多重申込みと判断され、評価に悪影響を与えかねません。申込み履歴は6ヵ月ほど保存された後にクリア(消去)されるので、短期間にAカードの審査に通らなかったからBカードに申し込む…といった行為はマイナス評価を受けます。また、審査に通っても次から次へと複数のカードに申し込むのも同様で評価はプラスに働きません。
〔参考〕個人信用情報機関
全国銀行個人信用情報センター(全銀協)
(株)シー・アイ・シー(CIC)
(株)シーシービー(CCB)
(株)テラネット(TERA NET)
全国信用情報センター連合会(全情連)
上記の各機関では自分の信用情報がどのように記載されているか確認する事ができる(郵送可)。これを開示という。もしもクレジットカードの審査に毎回通らず困っているのであれば、一度開示して確認する事をお勧めします。
また、勘違いしてる方が多いようですが、(クレジットカードを複数持っている=信用できる=確実に審査に通る)の式は必ずしも正解ではありません。ある時から、申込みしたカードの審査に突然通らなくなる場合があります。これは所得に対して各カードの与信枠合計が高すぎる場合に起こります。本当に手に入れたいカードが出てきた時に困らないよう、使っていないカードは退会(解約)し、与信枠合計を縮小させる事を強くお勧めします。また、与信枠合計が膨らみすぎるとカードに限らずマイカーローンや住宅ローンの審査にも悪影響を与える場合がありますのでご注意を!
逆に審査に好影響を与えるのは、カードを毎月利用し、遅延無く確実に返済している場合です。クレジットカードの利用状況・返済状況の事をクレジットヒストリー(クレヒス)と呼び、これが良好だとクレジットカード発行会社の印象は格段に上がります。もちろん、住宅ローンなどの融資を受ける際も有利になります。
利用するカードを絞り込み日常的に利用→確実に返済してクレジットヒストリーを磨くとその延長線上にステータスの高いクレジットカードも見えてきます。


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